浄土真宗では葬儀の時、清め塩をしないと聞きました。それはどうしてなのですか?
(茉莉花vol.21)
結論からいうと、清め塩は仏教の教えとは何の関わりもない民間伝承です。
そもそも、塩はその高い防腐効果から、古代より呪術的に用いられていました。また日本の神様が死者が腐敗することを嫌ったため、死体を塩潰けにするという風習も生まれたのです。
本来は、死体にふりかけるべき塩なのに、今日では葬儀の参列者に向けるものと、清め塩のとらえ方が変わっています。浄土真宗ではこの種のまじない的な行為はしないのが仏事の基本です。