お彼岸とは、日本独自の仏事である「彼岸会」のことで、春彼岸は3月21日頃の春分をはさんで7日間、秋彼岸は9月23日頃の秋分をはさんで7日間のことをいいます。
昭和23年「国民の祝日に関する法律」によって春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とし、秋分の日は「先祖をうやまい、亡くなった人をしのぶ日」として祝日に制定されました。今では、日曜日と重なったり続いたりすると、連休できるわけです。
昔から「暑さ寒さも彼岸まで」というように、彼岸の頃は、季節の境目に当たり、彼岸の「中日」、つまり春分・秋分の日は「昼夜平分」といい、昼の時間と夜の時間が等しくなります。
この日は、太陽が真実が真東から昇り、真西に沈む日でもあり、夕刻の日没の方向に西方極楽浄土を思い描く人もあるようです。
今日、浄土真宗の各寺院では、春と秋に「彼岸会」の法要を営み、門信徒は仏壇にお供え物をし、墓参りや寺参りをするのが習わしになっています。
今年の9月は敬老の日の連休と秋分の日の連休があります。楽しむことに夢中になるばかりでなく、自分が「生きている」ことの意味を考えてみるような、意義深い月にしたいものです。
Copyright (C) 2009 仏教文化情報センター「コア」. All Rights Reserved.
本サイト「真宗コア」に掲載の記事・写真などの無断転載を禁止します。著作権は仏教文化情報センター「コア」またはその情報提供者に属します。