お仏壇の最終的なチェックをします。
約束の時間の直前には、焼香用の香炉にタネ火を着火して入れておきましょう。ロウソクや線香の火は、お寺さんが到着してから付けますが、それらは、お寺さんにお任せしても良いでしょう。
お布施(差し出すお盆も)や茶の子を確認しておきます。おときに料理屋等に出かける場合は、移動手段(タクシー・送迎バス等)も手配しておきます。
出席者が到着したら、控える部屋に案内し、お茶の接待をします。
お寺さんが到着したら、丁重にあいさつし、控え室、それが用意できないときは仏間に案内します。お茶は時間の開始予定時間まで余裕があるときは、お出しし、そうでないときは、お寺さんにお茶が必要か一応尋ねて対処します。
開始時間が近付いたら、出席者を仏間に案内し、故人に近い親族から順に着席します。
(法事が始まったら、仏縁に集中できるよう、音の出る時計などの機械は、音のしないようにしておきます。電話線もできれば、切っておきましょう。出席者の携帯電話についてもマナーモードにするなどの配慮を求めておきます)
お経が始まったら、わかるものであれば、一緒に唱和します。(お寺さんによってはお経の本持参で、お経の種類を指定される場合もありますが、事前にお経を確認しておくと良いでしょう)お経の間に、各自焼香をします。浄土真宗の正しい作法で行います。
お経が終わったら、御文章の拝読です。頭を軽く下げて、静かに拝聴します。
その後、法話です。法事で最も重要な、仏縁をつなぐための時間ですから、家族を始め出席者全員で心静かに聴聞しましょう。法話の時間に、お茶やお布施の準備をするなど、もってのほかです。法事の本分を発揮するために、法話は欠かせないものです。
(御文章拝読と法話は順序が逆になることがあります)
お寺さんにお茶を出します。その後、(事前にお寺にお布施を届けてないとき)お布施を差し出し、「いいご縁をいただき、ありがとうございました」などとお礼を述べます。
お寺さんが帰られたら、(お寺さんもおときに出られる場合は、頃合を見て)施主は出席者一同に、法事に出席のお礼とおときへの案内をします。席を代える場合は、移動手段の説明もし、自宅で行う場合は、準備にとりかかります。
施主は、移動が完了、またはおときの準備が整ったら、おときを始めるあいさつをします。この時、お礼とともに、故人の思いでなどを述べても良いでしょう。
おときは単なる食事ではありません。仏法に関することや故人の思い出を中心に話を進め、大きな脱線のないように注意しましょう。
きりのいいところで、施主がお礼を述べ、閉会を告げます。このとき、茶の子を必ず渡します。(途中で帰る方には、特に忘れないように)
約束の時間の十分程度前に参りましょう。着いたら、庫裏(お寺の住まいや門徒会館)に挨拶に向かいます。お布施やお供物はこの時、あずけても構いません。
出席者が揃ったら、庫裏に声をかけて、法事を始めてもらいます。
お寺でおときをする場合は、借りる場所に移動し、準備をします。終わったら、きれいに清掃し、ゴミは業者に処分を依頼するか、自分で持ち帰りましょう。最後に、庫裏にお礼を述べて帰ります。
(その他の注意は自宅の場合を参照下さい。)
おときを料理屋等にでかける場合は、「法事を自宅でする場合」を参照下さい。タクシーなどの移動手段もあらかじめ連絡してし、法事の終了時刻に合わせて、お寺に来てもらうようにしておきます。
多くの作業を業者が代行してくれますが、あらかじめよく打ち合わせしておくことが必要です。自宅や寺院でする場合を参照して、法事の意義を失わないように気を付けま しょう。
おときは、たいてい法事と同じ場所で行われますから、移動の必要はありません。その他の注意は、「法事を自宅でする場合」を参照下さい。
お寺さんが参加のときは、最上席に、施主やその家族は末席に座ります。他の方は、特に規則などはないので、年令や故人との縁などで、決めます。
正座について足の痛みやしびれが気になって、法事に集中できないのでは困ります。正座の苦手な人は、合掌・礼拝、焼香、御文章のときのみに正座するようにしてもよいでしょう。足の悪い方は、最初から崩しても構いません。
Copyright (C) 2009 仏教文化情報センター「コア」. All Rights Reserved.
本サイト「真宗コア」に掲載の記事・写真などの無断転載を禁止します。著作権は仏教文化情報センター「コア」またはその情報提供者に属します。