仏式のことが全くわからない人でも、とりあえず、お寺に聞いてみましょう。どんな風に進行するのか?用意するものや注意点は?お寺によって多少の事情の違いもあるので、直接聞いてみるのが一番です。本願寺派では「仏前結婚式のしおり」を作っているので、お寺を通じて購入して検討してみるのもいいかも。
知ってるお寺がないという人は、広島近辺でしたら、本願寺の広島別院、福山別院なども、教えてもらえます。
結婚式場でも相談に乗ってもらえると思いますが、浄土真宗の儀式として正しいものにするためには、お寺にご相談なさることをお勧めします
大安とか仏滅といった六曜などの日の吉凶は迷信です。浄土真宗は日取りにこだわりません。ただし、お寺は近年、土日祝日に多忙な場合が多いので、早めに日程を調整しましょう。
仏式で挙式できる場所は、・お寺の本堂、・広島別院などの本願寺派施設、・ホテル、・結婚式場、・自宅が上げられます。ホテルや結婚式場で仏式に対応しているところは意外に多いようです。また自宅にご住職を招いて行うこともできます。いずれにしても、披露宴会場や日程を考慮して、選定しましょう。
文字どおり、仏さまの前での結婚式、仏式の結婚式のことです。
これから新生活を始める二人の、人生の拠り所となって下さる阿弥陀如来さま。その前で、新しい人生をお念仏とともに、二人仲良く、強く明るく生き抜くことをお誓いする儀式です。
仏教、お寺というとすぐ『死』に関する行事が連想されますが、本当は人生全てに関わってくるはずのもので、特に結婚式などは、お寺でされるべきものでしょう。
お寺での結婚式は、他では感じられないおごそかな雰囲気に満ち満ちていますよ。
『考えてみれば、ウチは先祖代々、浄土真宗の門徒だし、今もお寺と多少なりとも、おつきあいがある。お念仏の教えも、よくわからないけど、なんとなくしっくりする。』
そんな風に感じる人は、広島という土地柄、少なくないようです。でも、結婚式となると、別。神道、キリスト教、無宗教のスタイルがほとんどで、仏式はまずない、というのが現状です。
『昔から神式がしきたり』という人がありますが、これは誤り。明治半ばに欧米にならって新しく作られた形式だそうです。『教会が素敵』という人も、単にイメージで憧れているだけでしょう。
生涯をともに歩む人との尊い誓いの儀式なのだから、信念に基づいて行いたいものですね。
自分は仏教徒だと、口では言いながら、初詣でやクリスマスに大騒ぎする私たち日本人。そろそろ、本当に生きる道について考えてみた方がいいんじゃないでしょうか。せっかくこの本を手にとって下さったあなただから、あなた自身やお身内に結婚の予定があるのなら、この際、浄土宗の仏式でなさってみませんか?
様々な事情で仏式で挙げられないことも多いと思いますが、家庭に仏壇がある場合、最低限、仏様にお礼をして式に望みましょう。新郎新婦はもちろん、家族の方も忘れずに。
仏式の結婚式に出席する場合、神式やキリスト式と、特に大きな違いはありません。ただし、お念珠だけは絶対に忘れないように持参しましょう。式章(Pxx)も持っている人は着用しましょう。聖典(お経の本)は、会場で用意される場合が多いのですが、できれば持参したいものです。
式中、特に注意したいのは焼香です。浄土真宗の作法できちんとできるように練習して、堂々と行いましょう。
旅行代理店などでは、海外挙式パックの新婚旅行プランを数多く提案していますが、ここでも仏前の式を選ぶことができます。
ハネムーンに人気の高いハワイや北米などは、日本からの移民が多い土地だけあって、浄土真宗本願寺派の別院や一般寺院がたくさんあります。ローカルの日系人の多くは、以前からこれらのお寺の仏前で、結婚の誓いをしてきました。昨今、日本からの挙式希望者のためにも、仏前結婚式を行い始めて、好評を博しているようです お寺と親しいつきあいがないという人や、異国情緒も同時に味わいたいという人には、おすすめです。旅行代理店に問い合わせるか、インターネットのホームページでチェックして下さい。
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