ことば と こころ本田 しおん(東京都)
人は 思い込みで 私を見る
私の言葉は、どう見える?
喜怒哀楽の自販機に 見えた人は、
私の心は、どう見える?
身の丈の無財の七施に 見えたでしょ。
私の言葉には、心が生きていて、
私の心には、優しさが生まれている。
言葉が 私を見つめるとき、
心が 喜怒哀楽を見つめる。
言葉が 私を離れるとき、
心が じっと息を凝らす。
私の言葉を どう思う?
喜怒哀楽の卵に 感じた人は、
私の心を どう思う?
等身大の無財の七施に 見えたでしょ。
私の言葉には、心が根を下ろし、
私の心には、思いやりの芽が出る。
言葉が 私を求めるとき、
心が 喜怒哀楽を求める。
言葉が 私に戻るとき、
心が 大きなため息をつく。
言葉と心は、ありのままに 手をつなぎ、
言葉と心の 等身大の私となる。
人は、きっと それを 思いやりと呼ぶ。
言葉は、小さい 私の中から出て、
自分の足で、ゆっくり 歩き出す。
心となって。
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