生かされているさわい みちこ(広島県)
「美人だ。」といわれたことは、ありません。
「笑顔のかわいい子。」といってもらえるのが、支えでした。
『眼施』も『和顔施』も知らないころでした。
「ファイトウーマンになります。」とよせ書きして、学校生活をおえました。
仲間との別れや、卒業生への贈ることばには「人間が好き。あなたが大好き。」と、書くようになっていました。
『言辞施』と『心施』を、学びました。
「よう働いた。ごはんがおいしい。ありがたい。」は、母の口ぐせでした。
ひたいに汗して働く喜びと、『身施』は、両親から教えられました。
「今が幸せと、いつも思えるようになってきました。」と、話すことができるようになりました。
孫といっしょに乗った電車で、席をゆずっていただくようになりました。
『床座施』をくださる若者に感謝し、おしゃべりも楽しませていただきました。
「生まれた家を守りに帰るぞ。」の夫のひとことで、田舎ぐらしを始めました。
いつも、どこかで、何かの花が咲いています。
『房舎施』までもいただき、もったいないことです。
子ども会や老人クラブの方々も、訪ねてくださいます。
まさに、限りない無量寿のいのちを、生かされているということに、手を合わさせていただいております。
「おまかせ。おまかせ。」
仏さまに『おまかせ』です。
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