「大いちょうさん」と呼ばれ、地元で親しまれている安楽寺の銀杏の樹。高さ約30メートル、幹は周囲4メートルを越えるところも。
樹齢約三百年のまさに大銀杏。宝暦8年(1758年)の大火にも、あの原爆にも耐え、長い歴史をずっと回じ位置で見守ってきた。その命を絶やしてはならぬと、住職は数年前の山門新築の際にも隣で枝を広げる銀杏を切らないよう大工に依頼する。半年後、新しい山門が完成さて、銀杏の樹は…、住職と大工との粋な計らいにより、山門の屋根から太い技を突き出し、今日も脈々と命の灯火をともし続けている。 茉莉花VOL.29(平成9年)
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