大正13年3月26日、広島市順教寺では、500名を越える門信徒が参加して、大蔵経の入経式が盛大に挙行された。経の運び役は牛31頭、馬1頭。そして、110余名も大童子(お稚児さん)で参加され興を添えたという。写真は、その行列と、6930巻もの経典が猿猴橋を順教寺へ向って通過する光景である。 大蔵経とは、漢訳仏典の一大叢書であリ、一切経ともいう。経・律・論の三蔵を骨子とした仏教の基本的叢書である。お寺を中心に、末代まで教えを伝侍せんとする気概が伺える貴重な写真である。 茉莉花VOL.09より(平成4年)
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